香織は小説家として脚光を浴びる一方、私生活では夫との関係に冷え込みを感じていた。時同じくして、担当編集者から女性のリアルな性欲をテーマにした作品を求められるが、\n倦怠期に陥った自身の夫婦関係と執筆のプレッシャーで思うように筆が進まずにいた。\nそんな中、富裕層向けの社交場を運営する男と出会い、\n取材と称して「仮面パーティー」と呼ばれる秘密の社交イベントに足を踏み入れることに。\nそこでは仮面で素性や肩書きを隠した男女が、\n社会的抑圧から解放されるかのように快楽を貪っていて…。