首しめ協奏曲
絞まる恐怖 叫び声で奏でる狂詩曲
光差さぬ絞殺部屋の片隅で霞む意識を堕ちてゆく心と躰…
殺意と失意が交差する中、無言の絶叫が響き渡る…
無呼吸状態の中でもがき、失神する堕天使たち
急な侵入者に首を絞められ堕ちていく素人娘
忍び寄る黒い影と永遠の安息…
暗闇を徘徊する巡礼者のように…
閉ざされた未来と絶望的な現実と…
絶望と希望が織りなす悦楽地獄の中で…
美しく華麗に砕け散る貝殻のように…
錯乱と沈静が交差する闇夜で怯えながら…
走馬灯流れる意識の奥底で困惑して…
忍び寄る死からの足音に心乱しながら…
かすかに過る死に怯え狼狽えながら…
聖母の膝元でゆっくりと息をひきとるように…
闇を貫く光源に意識を失いながら…
現実と桃源郷を彷徨いながら…
薄れゆく瞳の中で…
脳裏に潜む恐怖心との狭間で…
崩れ落ちていく幻想と共に…
遠退いてゆく意識の中で…